阿弥陀三尊来迎図
死なんとする人間は、ひたすら極楽浄土に生まれ変わることを願う。その切なる願いを聞いてもらいたいのに、阿弥陀如来が浄土の中心に坐したままではもどかしい。蓮の台から立ち上がり天かける雲に乗って来てほしい。
こうして考え出されたのが阿弥陀来迎、すなわち臨終に際し往生を願う人間のもとに現われる阿弥陀如来である。
時代の経過とともに像の姿に動きが加えられ、来迎する仏たちにより早さを求めて描かれる。
雲に乗った阿弥陀如来は来迎印を結び、左脇侍観音菩薩は蓮台を捧げ、右脇侍の勢至菩薩は合掌している。